シニアの中国留学をお手伝いします。
定年後の中国留学を実現しましょう!
中国にお金をどうやって持っていくかの前に、そもそも、中国でお金をいくらくらい使うのかを考えてみましょう。
シニアの方が中国に留学する場合、1年間の留学にかかる費用は約100万円です。(詳しくはこちらのページをご覧ください。)
そのうち、健康診断やビザ取得、往復の航空券など、日本にいる間に使うお金が20万円ほどです。
ですので、学費や寮費、現地での生活費など中国で使うお金は、1年間で約80万円ということになります。
この80万円をどうやって持っていくのが良いのか、それがこのページのテーマです。
シニアの方がまず思いつくのは海外送金ではないでしょうか? 海外送金とは銀行などの金融機関を通してお金を海外に送ることです。
海外送金を使うには、まず中国で銀行口座を開設します。そして、日本の銀行から中国に開設した銀行口座に送金してもらいます。イメージとしては次のような感じです。
お金が必要になった都度、メールなどで日本にいるご家族に連絡をします。そしてご家族が日本の銀行に行ってお金を渡し、送金先となる中国の銀行の口座情報を伝えます。すると、日本の銀行から中国の銀行にお金が送られてくる、という具合です。
この海外送金はお勧めしません。まず第一に、非常に手間がかかります。中国に口座を開設しなければなりませんし、いちいち日本のご家族が銀行に行って送金手続きをしなければなりません。
第二に手数料がけっこうかかります。安い銀行でも5,000円前後です。郵便局は2,500円と安いのですが、米ドルの送金しかできません。ですので、中国の銀行でお金を受け取ってから、また人民元に両替しなければならないんです。
第三に時間がかかります。日本の銀行から送金して、中国の銀行に着くまで、最低でも1週間前後かかります。
そしてそれ以上に大きな問題は、最初の学費、寮費の支払いには使えないという点です。1学期分の学費と寮費は合わせて25万円くらいですが、これは到着から数日中に支払わなければなりません。海外送金ではこれに間に合いません。
次のページで詳しく説明しますが、トラベラーズチェックやクレジットカードは中国ではほとんど使えません。
ではどうすれば良いかですが、まず、到着直後に支払う学費と寮費は、現金で持ち込む以外に方法がありません。
危ないと感じるシニアの方もいらっしゃるかと思いますが、中国はそんな危ない国ではありません。実際に暮らしてみれば分かりますが、日常生活の限りにおいては日本と同レベルです。
しかも、到着時は空港まで大学スタッフが出迎えに来てくれます。翌日は両替のために銀行まで往復することになりますが、これはタクシーで移動すれば済む話です。
このため、中国にやって来るほとんどの日本人留学生が、最初に払う学費、寮費と、当座の生活費は現金で持ち込んでいます。
また、留学中に使う費用全額を現金で持ち込む留学生も少なくありません。到着翌日に銀行に行った際に、合わせて銀行口座も開設し、持ってきたお金を日本円のまま入金すれば良いからです。
レートの良い時に銀行に行って引き出し、その場で人民元に両替して、また口座に入金。そして、お金が必要な都度、大学の近くのATMから人民元で引き出せば安全この上ないです。
それでも心配だという方には、インターナショナルカードをお勧めします。インターナショナルカードとは国際キャッシュカードのことです。
日本で作ったインターナショナルカードを中国でATMに入れ、例えば1,000元を引き出します。すると、1,000元分の日本円と手数料が、日本の銀行口座から引き落とされるという仕組みです。
これであれば、最初に現金で持ち込むのは、1学期目の学費、寮費と当座の生活費、合わせて30万円くらいまで下げることができます。
インターナショナルカードはトラベラーズチェックに比べると手数料が高いです。ですが、高いといっても1〜2%程度です。
中国で使うお金は1年で80万円。そのうち、30万円は現金で持ち込むわけですから、インターナショナルカードで引き出すのは50万円。その1〜2%ですから、5,000円から1万円くらいです。
日本でトラベラーズチェックを作り、中国でも必要な都度、銀行に行って長い時間かけて手続きをすることを考えれば、1〜2%の差額は便利代と割り切っても良いのではないでしょうか。
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